いま、平和のために非戦を願う美術家たちの作品展

4月8日(火)~13日(日)12:00~19:00(最終日17時まで)

主催:いま、平和のために非戦を願う美術家たちの作品展2025実行委員会

2013年、特定秘密保護法の強行採決以来、この国で戦争の道へ踏み出す動きがひときわ慌ただしくなり、不安にかられた美術家たちは、それぞれの作品をかかげて、毎月9日夕暮れ、京都河原町の街角に、ただ立ちはじめました。
この「無言の路上展」に賛同する美術家たちの広がりは、やがて「戦争の兆しに心いたむ美術家たちの作品展」の開催へ。多くの作品を通して非戦の意思を表明する展覧会は回を重ねました。
いまも続くロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザ地域への攻撃など、伝えられる殺りくと破壊の映像に、私たちは21世紀の国際社会が安全や安定からほど遠いことをいたましく思い知りました。
こうした状況の中で、この国の人と暮らしを長く守ってきた日本国憲法の「非戦・平和」の志を歪め、「非核三原則」を覆し、軍備を増強する動きは、いまや国境さえ越えるかというほどに加速しています。
私たちはあらためて、いま、平和のために非戦の願いを集め、ここに作品展を開催いたします。ご高覧ください。

ガザからの声を聴く パレスチナポスター展

「ガザからの声を聴く パレスチナポスター展」

ハルク村の物語 サシがあるから私たちは生きていける

3月6日(木)18:30~20:30
参加費:1500円(サゴヤシのお菓子とフリードリンク付き)
申し込みはinformation@sakaimachi-garow.com

インドネシア東部のマルク海に浮かぶハルク島ハルク村。毎年11月頃に行われるブカサシ・ロンパ(禁漁にしていたロンパというイワシの仲間を村人総出で捕獲する)の当日、小さな村は人であふれかえる。この日を心待ちにした村人たちは、夢中でロンパを追い、家族総出で頭を取り、ワカワカという竹の簀の上に一匹一匹丁寧に並べて天日で干す作業が夜まで続く。サシとは禁止を意味し、ヤシの実やナマコなどの森や海の資源利用を制限する慣習法の一つで、東インドネシアの島々やパプアなどにも存在する。ブカサシ・ロンパの前夜、ケワン(サシの違反者を取り締まる伝統的な村の組織)たちが松明を引き摺りながら村の辻々でサシの内容を読み上げる。ハルク村のサシには森、海、川、村のサシがある。未熟な果樹を取ってはいけない。家の屋根を拭くためにサゴ椰子の葉を切にはケワン会議の許可を得なければならない。土曜の夜は騒いではならない。暴言を吐いてはならない。サンゴを破壊してはならない。禁漁中にロンパを獲ってはならない。エンジンをかけてボートで川に入り、ロンパの遡上を邪魔してはならないなど、村人の暮らしを支える森や海の恵みを利用し続けるための森と海と人との約束とも言える。「サシがあるから私たちは生きていける」を標語とする小さな村の暮らしの豊かさを紹介する。

お話:鈴木隆史(桃山学院大学兼任講師)

専門はインドネシアの地域研究、特に海域社会研究。サメ漁業とフカヒレ流通などについて調査・研究を行ってきた。留学中に日本軍兵補(現地少年兵)に出会い、日本の戦争責任・戦後賠償問題に関心を抱く。2013年からインドネシア、南スラウェシ州の日本軍性奴隷サバイバーへの聞き取りを行っている。

 

コンゴで実施している自然保護活動の話と昔話の語り

2月10日(月)開場18:00 開演18:30~20:00  満席となりました!

お話:オーグスティン・カニュニィ・バサボセ(Augustin Kanyunyi Basabose)

1964年コンゴ民主共和国キブ州イジュイ島生まれ。キサンガニ大学生物学部卒、コンゴ民主共和国中央科学研究所研究員を経て、現在ブカブ大学教授。マラリア蚊の研究を皮切りにチンパンジーやゴリラの研究に従事、京都大学で博士の学位を取得。今回は、総合地球環境学研究所のシンポジウム「Dance with All: Animals and Anima」に招かれて来日。コンゴの霊長類研究グループの代表として、Ape Tree Projectの活動を紹介。
special guest:アリマタ シディベ(Alimata Shidibe)

参加費1500円(飲み物つき)要予約:information@sakaimachi-garow.com