『満州引揚からアフリカまで ~私がケニアのスラム街で孤児救済をし続ける理由~』

早川千晶さんトーク
5月17日(土)19:00~

私はケニア在住37年、ナイロビのキベラスラムで孤児や貧困者を助ける学校「マゴソスクール」を作り運営しています。 私の両親はロシア・北朝鮮・中国の国境で生まれ、母が4歳、父が7歳の時に難民になりました。 旧満州で逃げまどい命からがら生き抜いた様を、私は祖母から克明に聞いて育ちました。 飢えや殺戮の中で助けてくれたのは現地の貧しい農民たちでした。 人間とは何かという問いを持ち、若い頃から世界を放浪した私がたどり着いたアフリカで、どん底のような貧困の中で生きるスラム街の人々に出会い、彼らと共に孤児救済を行うようになりました。 私の家族が経験した満州での逃避行で人々が生き抜こうとする姿と、ケニアのスラムでの困窮の様子が重なりました。世界平和への想いを込めて、その両方を語りたいと思います。

ガザからの声を聴く パレスチナポスター展

「ガザからの声を聴く パレスチナポスター展」

ハルク村の物語 サシがあるから私たちは生きていける

3月6日(木)18:30~20:30
参加費:1500円(サゴヤシのお菓子とフリードリンク付き)
申し込みはinformation@sakaimachi-garow.com

インドネシア東部のマルク海に浮かぶハルク島ハルク村。毎年11月頃に行われるブカサシ・ロンパ(禁漁にしていたロンパというイワシの仲間を村人総出で捕獲する)の当日、小さな村は人であふれかえる。この日を心待ちにした村人たちは、夢中でロンパを追い、家族総出で頭を取り、ワカワカという竹の簀の上に一匹一匹丁寧に並べて天日で干す作業が夜まで続く。サシとは禁止を意味し、ヤシの実やナマコなどの森や海の資源利用を制限する慣習法の一つで、東インドネシアの島々やパプアなどにも存在する。ブカサシ・ロンパの前夜、ケワン(サシの違反者を取り締まる伝統的な村の組織)たちが松明を引き摺りながら村の辻々でサシの内容を読み上げる。ハルク村のサシには森、海、川、村のサシがある。未熟な果樹を取ってはいけない。家の屋根を拭くためにサゴ椰子の葉を切にはケワン会議の許可を得なければならない。土曜の夜は騒いではならない。暴言を吐いてはならない。サンゴを破壊してはならない。禁漁中にロンパを獲ってはならない。エンジンをかけてボートで川に入り、ロンパの遡上を邪魔してはならないなど、村人の暮らしを支える森や海の恵みを利用し続けるための森と海と人との約束とも言える。「サシがあるから私たちは生きていける」を標語とする小さな村の暮らしの豊かさを紹介する。

お話:鈴木隆史(桃山学院大学兼任講師)

専門はインドネシアの地域研究、特に海域社会研究。サメ漁業とフカヒレ流通などについて調査・研究を行ってきた。留学中に日本軍兵補(現地少年兵)に出会い、日本の戦争責任・戦後賠償問題に関心を抱く。2013年からインドネシア、南スラウェシ州の日本軍性奴隷サバイバーへの聞き取りを行っている。

 

コンゴで実施している自然保護活動の話と昔話の語り

2月10日(月)開場18:00 開演18:30~20:00  満席となりました!

お話:オーグスティン・カニュニィ・バサボセ(Augustin Kanyunyi Basabose)

1964年コンゴ民主共和国キブ州イジュイ島生まれ。キサンガニ大学生物学部卒、コンゴ民主共和国中央科学研究所研究員を経て、現在ブカブ大学教授。マラリア蚊の研究を皮切りにチンパンジーやゴリラの研究に従事、京都大学で博士の学位を取得。今回は、総合地球環境学研究所のシンポジウム「Dance with All: Animals and Anima」に招かれて来日。コンゴの霊長類研究グループの代表として、Ape Tree Projectの活動を紹介。
special guest:アリマタ シディベ(Alimata Shidibe)

参加費1500円(飲み物つき)要予約:information@sakaimachi-garow.com

岡林立哉ライブ・馬頭琴とホーミーが響く夜

2月17日(月)夜 18時開場 18時半開演 満席!当日券はありません。

堺町画廊に、昔ながらの皮張りの馬頭琴とホーミーの音が響き渡ります。ゲルの中のような空間で、モンゴルの話と、生の音楽をお楽しみください。
恒例の火鉢ライブです。

演奏:岡林立哉
火鉢で餅をあぶり、酒を味わい、モンゴルの音楽を楽しむ冬の夜
参加費:予約2500円(飲み物とお餅など付)当日3,000円
メールでご予約ください。information@sakaimachi-garow.com

岡林立哉
名古屋市出身、高知県在住。1998年にモンゴルを旅し、ホーミーに出会う。
以後、繰り返しモンゴルを訪れホーミー、馬頭琴、歌を学ぶ。
2002年から約2年半、馬頭琴一本とバックパック一つでヨーロッパ、北米、南米を放浪、各国の音楽祭、芸術祭などで演奏、好評を得る。路上での演奏や、各国のミュージシャンとの交流の中で自己のスタイルを確立。
04年帰国後は全国でソロ活動を展開。近年はカルマン、風の音楽家などのユニットでも活動をしている。
地元高知では仁淀川国際水切り大会も主催している。